アボットジャパン合同会社は18日、医療現場のニーズに応え、ハイカロリータイプの糖質制限経腸栄養製品「グルセルナ-REX1.5」を発売した。
同社は、糖質制限が必要な患者等の栄養管理をサポートするため、経腸栄養製品「グルセルナ」シリーズを提供している。近年、医療現場ではハイカロリー製品へのニーズが高まっており、今回発売した製品は、1mL当たり1.5kcalのエネルギーを提供するハイカロリータイプとして開発された。
従来のグルセルナ-REXと比較し、同じ投与量でもより多くのエネルギーや栄養素を摂取することが可能となっている。これにより、水分摂取制限がある患者等への対応や、投与量の低減や投与時間の短縮を実現している。
また、従来のグルセルナ-REXと同等のPFCバランス(エネルギー産生栄養素である蛋白質:Protein、脂質:Fat、炭水化物:Carbohydrateの構成割合)を採用している。
炭水化物のうち、糖質由来のエネルギー比率を24%に抑え、日本人に不足しがちな食物繊維やオリゴ糖の摂取を助ける、同社独自の組み合わせ「REXカーボシステム」を引き続き採用している。豆乳のような、ほんのり甘いまろやかな風味を目指し、継続して飲めるようになっている。
同社執行役員栄養剤製品事業部の木村昭介事業部長は、「当社では今年から、自社が加入する健康保険組合を通じ、グルセルナシリーズを使用した特定保健指導プログラムの提供を開始している。同プログラムを選択すると、体重管理や食習慣の改善、健康管理のためにグルセルナを活用できるようにしている。ロカボマーク取得により、医療・介護現場のみならず、一般消費者の方も含め、適切な栄養管理を必要とする方々の健やかな生活のために同製品が役立つことを期待している」と述べている。