日立ハイテクは25日、イタリアのELITechGroup S.p.A.(エリテックグループ)と、感染症遺伝子検査領域における協業・製造供給契約を締結したと発表した。

日立ハイテクは、光学計測・自動化技術を中心とした様々な開発・技術力を有しており、ライフサイエンスおよび体外診断分野に応用してきた。ELITech社は、全自動PCR検査装置・試薬を欧州向けに提供しており、特に感染症領域において幅広い検査項目の試薬を有している。
両社は、これまで感染症の診断や治療のモニタリングを主な用途としたPCR法による全自動遺伝子検査システムの共同開発を進めてきた。今回の契約は、これまでの共同開発によって日立ハイテクが開発した同システムを、ELITech社に対して製造・供給を開始するもの。
同システムは、検査室のニーズに合わせて複数の検査項目を同時に測定する機能や、検体の前処理から測定まで全自動化した機能を搭載しており、医師や患者への迅速な検査結果報告および臨床検査業務の効率化をサポートする。日本国内では、日立ハイテクが「LABOSPECT GA-5」として販売する。
なお、10月3~5日、横浜市のパシフィコ横浜で開催される「JACLaS EXPO 2025 ―臨床検査機器・試薬・システム展示会―」で「LABOSPECT GA-5」の実機展示を行う予定となっている。
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