丸石製薬は11月27日、小児における麻酔前投薬を効能・効果とする、経口投与可能な催眠鎮静剤「ドルミカムシロップ」(一般名:ミダゾラム)を新発売した。
国内では、ミダゾラムの注射剤が麻酔前投薬として承認される一方、経口投与可能な製剤は承認されていなかった。小児には注射剤を院内でシロップ剤に調製して使用しており、日本小児麻酔学会から経口製剤の開発要望が出ていた。
2018年の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で必要性が高いと評価され、厚生労働省から同社に開発要請が行われた。国内の臨床試験を経て9月に製造販売承認を取得した。
麻酔前投薬は、手術前の麻酔前に不安や緊張を和らげるために用いる薬剤で、特に小児では心理的負担を軽減する役割が大きい。



















