日本メドトロニックの「Sphere-9カテーテル」が、心臓の電気生理学的マッピング、および薬剤抵抗性の再発性症候性発作性心房細動、薬剤抵抗性の症候性持続性心房細動、通常型心房粗動の治療に用いるカテーテルとして、1日から保険適用が開始された。保険適用によって、日本国内において保険診療下での臨床使用が可能となった。
カテーテルアブレーションを行う際には、心臓内の電気生理学的情報と三次元の解剖学的情報を可視化するために3Dマッピングシステムが多く用いられている。一般的に、治療用のカテーテルとは別に、診断用の高解像度マッピングカテーテルが使用される。その際、カテーテルの入替が発生する場合があり、カテーテル入替に起因する合併症の発生リスクがある。
Sphere-9カテーテルは、PF(パルスフィールド)アブレーションおよびRF(高周波電流)アブレーションと、高解像度マッピングを1本のカテーテルで行うことができる。治療部位ごとにエネルギー源の選択が可能なため、エネルギー源に由来する合併症リスクを低減する可能性があり、患者の状態に応じて安全性を考慮した治療戦略を提供することができる。
また、同カテーテルの先端は直径9.3mmの球状ラティスチップ(格子構造)なため、解剖学的な制限を少なくすることができ、広範囲での治療が可能になっている。加えて、アブレーションと高解像度マッピングが1本のカテーテルで完結するため、診断と治療のカテーテル入替が発生しない。さらに、このカテーテルは8.5Fr以上のシースと併用可能となっている。
福井大学医学部循環器内科学の夛田浩教授は、「このカテーテルは、高解像度マッピングからPFアブレーションおよびRFアブレーションまでを1本のカテーテルで完結できる点が最大の特長であり、患者さんの安全性により一層配慮したアプローチが可能になると考えています」と述べている。
同社カーディアックアブレーションソリューションズ・シニアビジネスダイレクターの梅林進一郎氏は、「Affera Mapping and Ablationシステムの販売開始は、心房細動治療の新たな可能性を拓くものです。この製品を用いた治療が保険適用となったことで、心房細動治療における選択肢の拡大に寄与することが期待されます」としている。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499




















