1日薬価はオプジーボと同額
厚生労働省は15日付で、新薬11成分17品目を薬価基準に収載する。内訳は、内用薬が7成分10品目、注射薬が4成分7品目、外用薬はなかった。MSDの免疫チェックポイント阻害剤「キートルーダ点滴静注」は、有用性加算の適用が認められず、薬価が半額に引き下げられた類薬の「オプジーボ点滴静注」と同じ1日薬価となった。厚労省は、オプジーボとキートルーダの最適使用推進ガイドラインがまとまったことから、その内容を踏まえ、診療報酬明細書に施設要件やPD-L1の発現を確認した検査結果などの記載を求める留意事項通知を14日に発出、同日から適用する予定。8日の中央社会保険医療協議会総会で了承された。
14日に留意事項通知発出
▽キートルーダ点滴静注20mg、同100mg(MSD):ペムブロリズマブ(遺伝子組み換え)を有効成分とする免疫チェックポイント阻害剤。小野薬品の「オプジーボ点滴静注」を比較薬とし、類似薬効比較方式Iにより、オプジーボ点滴静注100mgと同20mgの規格間比で算定した。
企業側からは、同剤が非小細胞肺癌の1次治療で標準化学療法に対して全生存期間の有意な延長を示したこと、国内外のガイドラインで第一選択薬としての使用が推奨されていることから有用性加算IIの適用を求める不服意見が出された。
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