武田薬品からスピンアウトしたバイオベンチャー「コーディア・セラピューティクス」は、自社創製したMALT1阻害薬について、来年にも成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)を対象に国内第I相試験を開始する。動物実験ではATLL治療薬である「ポテリジオ」(一般名:モガムリズマブ)耐性モデルにも有効性を示しており、自社開発を進め承認申請を狙う。びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)に対しても有効性が示唆される研究成果が得られており、DLBCLでも開発を進める。
コーディアは、武田薬品癌創薬ユニットの湘南サイトヘッドであった三宅洋氏ら研究者6人で武田の湘南ヘルスイノベーションパーク内に設立したスピンアウトベンチャー。武田から複数の低分子抗癌剤の開発品を引き続き、研究開発を進めている。現在、第I相試験を実施しているCLK阻害剤「CTX-712」やMALT1阻害薬など四つの開発パイプラインを保有している。
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