段階的に施行される改正医薬品医療機器等法(薬機法)において2020年9月1日より、服薬期間中のフォローアップの義務化やオンライン服薬指導がスタートしました。薬局の機能分化は来年2021年8月1日からスタートします。薬機法は5年毎に見直され、昨年の制度部会で薬局・薬剤師のあり方などについて数回にわたり厳しい議論がなされた末、改正内容がまとまりました。
今回スタートしたフォローアップについては「薬局がなにをするところかわからない」「患者さんに薬を渡す窓口」など患者不在と言える薬局が見受けられ、薬局の機能を理解してもらう一環として「服薬期間中のフォローアップ」として義務化されました。しかし、このことによって薬局のメリットを国民に感じてもらえるのでしょうか。
薬局・薬剤師が抱える問題点を患者視点で捉え議論していかなくては、患者さんの不信は無くならないのではないでしょうか。薬局は患者さんが相談できるハードルの低い場所です。その特性を生かし、今後は薬局側が積極的に患者さんにアプローチして信頼関係を築くことこそ、薬局が地域医療で評価されることになると思います。
今回の演者の山口育子氏は制度部会の委員として中川医師会長はじめ多くの委員と議論に加わり問題点を浮き彫りにされました。現在も行政の制度部会・検討会・研究会など多くの委員活動をされていて、患者視点で医療現場の意見を述べています。乞うご期待!
日時
2020年11月19日(木)15:00~17:00
会場
オンライン講演会
演題
「改正薬機法の実力は?~患者との距離感は埋まるのだろうか~」(仮題)
講師
山口 育子 氏(ささえあい医療人権センターCOML理事長)
参加費
会員(無料)、非会員:オンラインの為、会員紹介で無料、学生無料
・出欠連絡:11月16日までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
・参加を申し込みされた方には11月15日にZoomのURLを送ります。
・当日の連絡先:小林真(080-2332-2946)
主催
医療・医薬品情報研究会