
日本医療機器テクノロジー協会(MTジャパン)は1日、都内で開催した理事会で、新会長に旭化成メディカル社長の住吉修吾氏を選出した。
あいさつに立った新会長の住吉氏は、「米国を中心に人工知能(AI)やIoT、ウェアラブルを活用した医療におけるデジタルソリューションの開発が進んでおり、医療機器の概念が広がっている」と指摘。
「異業種との協業、新しいモダリティが導入されつつある医薬との協業など、これまでの医療機器の枠を超えたところにチャンスがある」と述べた。
また、新型コロナウイルス感染拡大に対する業界としての対応に言及。体温計やパルスオキシメーター、人工呼吸器を含む医療機器が供給不足となり、緊急増産での対応を行っていることなどを踏まえ、「われわれ医療に関わる企業が社会的責任を再認識をした1年だった」と振り返った。
その他役員人事では、副会長に小林孝氏(住友ベークライト取締役)、小林裕史氏(東レ常務執行役員)、土屋英尚氏(オリンパス執行役員)、増田利明氏(ニプロ常務取締役)、三村孝仁氏(テルモ会長)、湯川一平氏(朝日インテック執行役員)が就任した。