中央社会保険医療協議会で日本薬剤師会委員を務めてきた有澤賢二氏(日薬理事)が退任する。
有澤氏は2019年5月から3年7カ月間にわたって中医協委員を担ってきた。23日の総会であいさつし、「2回の診療報酬改定、2回の薬価中間年改定で任務を終えたのは一つの大きな区切りになる」と語った。
退任に当たっては、「全国6万の薬局、18万人の薬局薬剤師も含め全30万人の薬剤師を代表して中医協委員を務めたが、振り返れば重責を全うできているか自問自答している」との心境を吐露した。
2回の調剤報酬改定については、「薬剤師業務を対物中心から対人中心に行動的転換を図り、2020年度、22年度の2回の診療報酬改定で体系的整理を図り、一定程度の成果が得られた」と総括した。