厚生労働省は、1日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会に、高額医薬品となる可能性がある経口新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」について、薬価収載時や収載後の価格調整に関する対応の方向性を提示した。薬価収載時には類似薬効比較方式による算定方式を適用するものの、既存のコロナ薬とは対象疾患や対象患者が異なることから、抗インフルエンザ薬なども含め複数の比較薬に基づき薬価を算定するなど柔軟に運用できるようにする。収載後は市場規模を推計したデータに基づき、四半期ごとに直近3カ月のデータをもとに、年間販売額が推計1000億円超の薬剤を対象に薬価を引き下げる特例拡大再算定を判断する。
ゾコーバは感染動向の予測が困難な感染症治療薬で、急激な感染拡大によって高額医薬品となる可能性があることから、厚労省は同剤に特化した特例的な取り扱いとして、薬価収載時の薬価算定、収載後の再算定に関する対応の方向性を整理した。
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