残薬を薬局に持参してもらう北海道薬剤師会の「節薬バッグ運動」をきっかけに、参加者の75%は薬局と医療機関で服薬情報を共有する医薬連携につながっていることが、北海道科学大学薬学部薬学科の水谷怜子講師らが実施した調査で明らかになった。重複投薬相互作用等防止加算の算定は50%以上、書面による情報提供は26.8%が実施していた。これまでの節薬バッグ運動は、残薬の回収額が成果とされていたが、道薬は「薬剤師の残薬確認業務から医薬連携につながっている。薬剤師の行動変容が起きていることを示した点で意義が大きい」と評価している。
節薬バッグ運動は、残薬を持参した患者に対する服薬アドヒアランス改善や医療資源の効率化を目的に全国で実施されているが、節薬バッグ運動が医薬・薬薬連携コミュニケーションに寄与しているかを検証した研究は報告されていない。
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