東北大学医学部附属病院薬剤部は、保険薬局との薬薬連携ツールにQRコードを活用し、入院時の服薬情報を電子的に共有する取り組みを行っている。QRコードをバーコードリーダーで読み取ることで、入院時の服薬情報等を電子カルテに電子的に取り込むことができ、薬剤部の持参薬確認業務の効率化につなげている。一方、薬局から提供される入院時服薬情報提供書の3割は、患者IDの間違いや記入漏れなど不適切な内容であることが判明した。十分に情報を活用するためには、運用の周知など薬局側の理解促進が課題となっている。
2022年度診療報酬改定で、医療機関の求めに応じて、必要な場合に入院予定患者の持参薬整理を行うと共に、患者の服用薬に関する情報等を一元的に把握し、医療機関に文書等で提供した場合に保険薬局は「服薬情報等提供料3」(50点)を算定することが可能になった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。