昭和大学薬学部は、入院患者と薬剤師の病棟での対話を摸した仮想現実(VR)映像教材を開発し、4年次に学内で行う実務実習事前学修で昨年度から活用している。体験した学生から、従来の2D映像に比べてVR映像を使用した方が、病棟での初回面談や症状確認を想像しやすいとの評価を得た。同じVR映像教材を使って実務実習を終えた6年生がどれだけ臨床実践能力を修得できたかの評価もできたという。
開発したVR映像のシナリオは、肺癌の疑いのため精査や加療目的で入院した患者に、薬剤師がベッドサイドで初回面談と持参薬確認を行うもの。カメラは薬剤師目線で患者と対話する模様をVRで映像化し、初回面談と症状確認で7分、持参薬確認で7分の計2本の映像を制作した。
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