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【第56回日薬学術大会】話題の調剤支援システム 自宅で診察から薬の受取りまで‐東邦薬品「KAITOS」

2023年09月06日 (水)

第56回日本薬剤師会学術大会

 東邦薬品が提供しているオンライン診療・服薬指導システム「KAITOS(カイトス)」は、医療機関や薬局、患者をつなげ、自宅にいながらオンラインの診察から服薬指導、薬の受け取りまで行うことができるサービスだ。

図

 オンライン服薬指導をめぐっては電話を用いた診療/服薬指導の診療報酬上の特例措置(0410対応)が7月末で終了している。「オンラインで診察を受けたため、医薬品配送を宅配にしたい」「病気の子供を連れて薬局に行くのは控えたい」などの患者ニーズの顕在化と合わせて、薬局側も働き方改革の観点から薬剤師が自宅からオンライン服薬指導を行うといったケースも増えていくことが考えられる。

 同サービスは月間延べ1000万人以上が訪問し、22万件の医療機関や薬局が掲載された医療機関検索サイト「病院なび」と連携しており、医療機関の検索と予約を行うことができる。また、オンライン診療を予約する際に服薬指導を受けたい薬局も事前に選択することができるため、患者は来局することなくオンラインで診察から服薬指導、薬の受け取りまで完結できる。診察後、処方箋はデータもしくはFAXでクリニックから薬局に送付され(原本は薬局に郵送)、オンライン服薬指導後に医薬品が自宅に配送される仕組みだ。

 同サービスはウェブとアプリのどちらにも対応しており、位置情報や都道府県、キーワードなどで薬局を探すことができる。また、服薬指導を行う前に簡単な問診票にアレルギーの有無などの情報を患者に入力してもらうことで、薬局が必要な情報を事前に収集できるようにした。問診票は自由にカスタマイズできオリジナルの問診票も作成可能だ。

 また、継続した服薬指導(服薬フォローアップ)にも活用でき、オンラインで患者の服薬状況や体調の変化などを把握することができる。

 服薬指導メニューは、服薬指導以外に漢方相談や禁煙相談、育児相談、栄養相談など薬局で取り組んでいる患者支援サービスを服薬指導メニューとして複数作成できる。

 さらに、子供や高齢の家族の予約も行える「家族アカウント」の登録もできるように機能の充実を図った。本人がアカウントを作成しておけば、マイページから簡単に追加でき、最大で10人まで登録が可能だ。

 サポート体制も特徴の一つとなっており、患者と薬局の専用コールセンターを用意しているほか、同社の営業(MS)が導入から継続的にサポートし、患者が安心してサービスを受けられるようにしている。



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