ツムラは、AI技術を活用し、製造販売する全129処方の漢方製剤について、含有成分の均質化を実現する「生薬調合指示システム」を開発し、運用を始めた。組み合わせる生薬は、産地、収穫時期などにより品質や成分にバラツキが出る。同社の基準に合格した生薬のみを使用してもバラツキが残るところを、生薬ロットごとに成分データを管理、成分バランスを最適化し、生薬調合の指示を行う。匠の技の領域だったが、AIを活用することでノウハウの標準化と効率化を図る。
同システムは、茨城県にある石岡センターに置かれる。同システムにより、製剤生産拠点である国内2工場(茨城と静岡)と中国2工場(上海、天津)で必要な生薬のバランスを保ちつつ最適な調合を実現できるようになる。
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