◆糖尿病治療薬の痩身目的での不適切処方による供給不足が問題になっている。痩身目的で薬を処方してもらっていたり、海外から個人輸入している知人から服薬に至った背景を聞くと、痩せていなければ美しいと思えないという「やせ信仰」の影響を強く感じた
◆知人は糖尿病患者ではないが、共に摂食障害の経験がある。「痩せている時の自分には満足できるが太った姿は見るに堪えない」といった趣旨の発言も共通していた
◆痩せていることが美しいとの意識による低体重は、健康に悪影響があるだけではなく、他の糖尿病患者の治療阻害につながることを伝えると、「申し訳ないとは思うが自分自身で満足できる程度まで痩せている状態を保つことを優先したい。健康リスクも承知の上で服薬している」との思いだった
◆不適切処方をなくすためには、生活者の手元に渡る段階の処方規制だけではなく、非糖尿病患者が欲する背景にある痩せた姿のみが美しいという体型への偏った意識をなくす教育がなければ根本的な解決は難しいだろう。
「やせ信仰」が背景に
2023年11月08日 (水)
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