1日の能登半島地震により被災した工場の操業や医薬品の供給に影響が出始めている。富山県にある日東メディックは自動倉庫が被災し、冷蔵保存品以外の眼科用治療薬の全製品を、石川県にあるキョーリンリメディオは委託物流会社の被災で2成分4品目を対象に、それぞれ出荷を停止した。富士化学は7日から富山県内にある3工場での製造を順次再開したが、「原材料等のサプライチェーンへの影響も一部で確認されており、今後の製造・出荷活動に影響が出る可能性もある」と発表した。
日東メディックは9日、被災した自動倉庫に保管していない冷蔵保存品4成分4品目を除く、医療用点眼液を中心に44成分66品目、一般用医薬品「ピュラクルなみだ液EYE」、栄養機能食品「オプティバリア」、サプリメント「オプティバリアレチナサポート」の出荷を停止したと医療関係者に伝えた。出荷再開予定時期は未定。自動倉庫は稼働できず、製品を取り出せない状況だという。「当面の製品在庫は保持している」と説明している。
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