日研化学は8月22日、イヌリン製剤として初めて「糸球体ろ過量の測定による腎機能検査」の適応を取得した腎機能検査用薬「イヌリード注」を発売した。薬価は1瓶40mLで8993円。
糸球体は腎臓にあり、血液を濾過し、尿を作る機能を持つ。主成分のイヌリンは、血漿蛋白と結合せず、糸球体でろ過され、尿細管での分泌や再吸収を受けずに尿中にそのまま排泄されることから、腎機能の測定項目の一つである糸球体ろ過量(GFR)を測定する上で理想的な薬物動態を有しているという。
用法用量は、1バイアルを加熱溶解し、添付の日局生理食塩液に希釈する。初回量として、150mLを1時間に300mLの速度で30分、維持量として150mLを1時間に100mLの速度で90分間点滴静注する。