オーガナイザー
家田直弥（北大院薬）
古山渓行（金沢大ナノマテリアル研）
光は、近年の光学機器の発展もあり、照射する時空間を容易に制御することが可能であり、光によって生理活性を示す分子は、その活性を精密に時空間制御できる。実際に、光に応答して活性を示す蛋白質を応用した光遺伝学は、生命現象解明のための強力なツールとして広まっている。また、近年承認された光免疫療法は、光に応答する人工色素と抗体を応用した新しい癌治療法として注目されている。このように光による分子制御は、研究者のアイデア次第で、基礎研究にも応用研究にも大きなインパクトを与えることのできる研究領域である。
本シンポジウムでは、光によって特定の分子の機能を操作する「光分子操作」によって様々な生命現象の操作へと展開しようとする若手研究者をシンポジストとして一堂に集め、ご講演をいただく。
優れた最新の研究成果や、その研究哲学に触れていただき、「光分子操作」に関する研究の今後の展望を議論する場としたい。
（家田直弥）
