きらめき薬局(大阪市中央区)の薬剤師、瀬戸基樹氏は来局する患者や保護者の待ち時間に、乳癌触診モデルを使って早期発見を呼びかける啓発活動に取り組んでいる。モデルを触り、しこりを探し当てる難しさやコツを体験してもらうことで、定期的な自己検診や早期受診の重要性を伝える。体験した女性からは「しこりがどのようなものか分かって良かった」などと好評だ。瀬戸氏は「癌領域で薬局薬剤師は、啓発や重症化予防の役割を果たせるのではないか」と語る。
乳癌触診モデルは、乳房を模した立体的な形状で、大小の乳癌、大小の乳腺炎の計四つのしこりが仕込まれている。表面をなでるように触るだけでは、しこりの存在に気づきにくい。皮膚を押し込むように触ることで、しこりを探知できる。良性の乳腺炎に比べて乳癌はゴツゴツした触感になるが、違いは分かりにくい。
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