ファイザーは23日、経口抗癌剤「ターゼナカプセル0.1mg、同0.25mg、同1mg」(一般名:タラゾパリブトシル酸塩、ファイザー)を新発売した。
効能・効果は「癌化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌」「BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌」。乳癌に対しては単剤療法、前立腺癌にはエンザルタミドとの併用で用いる。1日1回投与。
薬価(1カプセル)は、0.1mg3920.70円、0.25mg9576.00円、1mg2万1547.10円。
同剤は、DNA修復に関与する酵素PARP1とPARP2を阻害することで、腫瘍細胞死を誘導すると考えられている。
BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌のコンパニオン診断薬として、中外製薬の「FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」が承認されている。