日本病院薬剤師会の武田泰生会長は22日、八戸市内で開かれた日病薬東北ブロック学術大会で講演し、薬剤師の資質向上に向けては薬学教育の質保証だけではなく、薬学生の質担保が重要との認識を示した。学習塾大手が公表した2024年度各大学の偏差値の解析データから、「(大学薬学部・薬科大学で)偏差値40以下が25大学あり、そのうち6大学は偏差値が付かない状況にある。これはまさに入口の問題」と問題視した。「患者さんの命に関わる職種でありながら、薬剤師として職能を発揮してもらう形で資質を教育することが難しい状況が存在してしまっている。薬学部や薬学教育協議会と一緒になって早急に対策を立てていく必要がある」と語った。
武田氏は「薬剤師国家試験の合格率50%未満の大学が3割存在している」と現状を紹介し、合格率が低い大学が多い原因について、入学者選抜入試の段階で志願者の質が担保できていないと考察した。
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