京都大学病院の薬剤師がプロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)で医師と協働し、抗菌薬の注射から経口投与への早期切り替えを推進した結果、実際に注射抗菌薬の投与期間が短くなったことが明らかになった。初期診療・救急科の医師が診察し、市中肺炎や単純性腎盂腎炎で入院した患者が対象。同科の医師は日替わりで担当を交代するため、薬剤師が継続的に容体を把握し、プロトコールに沿って評価したことで効果があったという。
同院では2022年6月から、医師と薬剤師が協働して抗菌薬の経口投与切り替えを評価するPBPMの運用を開始した。市中肺炎や単純性腎盂腎炎の患者には、基本的に注射抗菌薬から投与を開始する。薬剤師は患者の容体変化を継続的に把握し、フローチャートに沿って経口投与への早期切り替えの可能性を評価。切り替えが妥当と判断すれば回診等の機会で医師に提案し、経口抗菌薬の選択も含めて話し合い、切り替えの可否を決める。
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