薬剤師の半数が薬剤使用期間中の患者フォローアップを行えていない現状が、東京薬科大学社会薬学教育センターの増井良輔氏らが行った調査で明らかになった。管理薬剤師を対象に調査した先行研究では89%の薬剤師がフォローアップを経験済みとの結果が公表されたが、個々の薬剤師を対象とした今回の調査では十分に浸透していない実態が浮き彫りになった。一方、フォローアップを実施した薬剤師に患者との関係性変化を聞いたところ、「患者から相談が来るようになった」や「他院、他科の処方箋を持ってくるようになった」が1~2割程度あり、かかりつけ獲得の好機となっていることも判明した。
調査は、東薬大とくすりの適正使用協議会が実施。過去1カ月間に延べ101人以上に服薬指導を行った薬剤師539人から回答を得た。
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