沖縄県名護市以北の北部医療圏で、早ければ12月から地域フォーミュラリの運用が始まる。同地域の医師会、歯科医師会、薬剤師会で9月から本格的に協議を開始し、インフルエンザ治療薬、スタチン、歯科領域鎮痛薬の3領域の原案が出来上がった。沖縄県北部には医薬品卸の営業所が存在せず、医薬品を円滑に調達できないという地域特有の課題があった。フォーミュラリで推奨医薬品を設定し、多品目が使用される実態を改めることで、こうした課題解決の一助としたい考えだ。
北部医療圏は名護市、本部町のほか7村からなる地域で、面積では沖縄本島の約半分を占めるが、県内で唯一医薬品卸の営業所が存在しない。北部地区薬剤師会の浅沼健一会長は「医薬品の安定供給や流通に長年、問題を抱えている地域だった。地域フォーミュラリに取り組むことで、多少なりとも問題の解決につながるのではないか」と期待を語る。
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