医療情報学連合大会が11月21日から4日間、福岡市で開かれ、共同企画で病院薬剤師ら関係者は電子処方箋の発行単位を1薬品1レコードにするよう提言した。池田和之氏(奈良県立医科大学病院薬剤部長)は、医療のデジタル化が進む北欧の多くの国では日本のように複数の薬剤がまとまった処方単位ではなく、電子的な情報として簡便に処理できるように1薬品1レコードが導入されていると報告した。疑義照会結果を医療機関の電子カルテなどに反映させる仕組みの整備を求める声もあった。
日本病院薬剤師会と保健医療福祉情報システム工業会の共同企画で、関係者が電子処方箋における処方情報や調剤情報のあり方をめぐって討議した。池田氏は、2023年度の厚生労働科学特別研究事業で北欧各国の電子処方箋制度を調べた結果をもとに、処方箋の発行単位について「1薬品1レコードでの発行は、デジタル化が進む国々の多くで実施されていた。日本でも取り組む必要があると思う」と語った。
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