名城大学薬学部は今年度から、インターネット上の仮想空間に「メタバース薬局」を開設し、4年生に一般用医薬品の陳列を体験してもらうなど実践的な教育への活用を開始した。実務実習でこうした経験を積む機会は十分ではないとして、学内で臨場感のある教育を行えるように工夫した。今年度後期に、メタバース薬局での一般薬の選択や陳列、POP作製を経験した4年生の約8割が「今後もメタバースを利用した授業に参加したい」と回答(中間解析値)するなど学生の反応も良好で、活用法次第で高い教育効果が得られそうだ。
メタバース薬局は、仮想空間内に、お薬相談カウンターや一般薬の陳列棚、カンファレンスルームなどを備える。教員や学生は自身の分身であるアバターを操作して薬局内を移動し、参加者同士で音声の会話も行える。今年度後期に牛田誠氏(臨床薬学教育・研究推進センター実践薬学II准教授)が担当した必修講義「セルフメディケーション」の課題の一環でメタバース薬局を活用した。
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