奈良県の大和高田葛城地区で、大和高田市立病院と地域薬局が連携して、心不全患者の再入院防止などに向けた取り組みを行っている。同院薬剤部と薬局の薬剤師ら有志メンバーで立ち上げた「大和高田葛城地区薬薬連携企画部会」の活動を通じて服薬情報等提供書のひな形が作成されるなど、薬局薬剤師が介入しやすい環境が整いつつある。連携によって患者の症状悪化を未然に防いだ事例もあるという。
同院の薬剤師は、心不全患者の退院時に同意を得た上で、薬局へ薬剤管理サマリーをFAXで送信する。検査値などの基本情報や入院中の治療経過のほか、生活する上で注意すべき点、例えば体重増加やむくみの有無、息切れなどの具体的な症状が記載されている。薬局薬剤師は、薬剤管理サマリーをもとに調剤や適切な服薬指導を行い、食生活や運動の実施状況を聞き取るなどして患者のセルフケア実践を支える。
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