6月19日に第287回医療・医薬品情報研究会

2025年06月02日 (月)

そもそも医師の偏在是正問題は都会と田舎という地域間、これまでの外科医や産科医不足に加え、臨床研修を終えてすぐに美容外科などに就職する「直美」を含め診療科間の偏在が地域医療の確保に暗い影を落としている。さらに2040年には全国の診療所医師が半減すると言われているが、「病院・診療所間」の偏在も合わせ、大きく3つからなるが、クリアカットな解決策は存在しない。

地域間偏在是正では2018年改正の医療法に基づき、都道府県が医師多数区域・少数区域を設定し、2020年度からは「医師確保計画」を本格的にスタートさせた。しかし、2024年4月に当時厚生労働大臣だった武見敬三氏が、地域ごとに医師数を割り当てるなど「規制的手法」の必要性に言及したことで、改めて注目を集め、同年8月には「近未来健康活躍社会戦略」が公表され、政策の方向性も示された。今国会に提出された医療法改正案は、地域医療構想の見直し、医師偏在の是正などが柱であり、今後の具体的な進展が期待される。

この「古くて新しい問題」に対して、地域枠を設け若い医師に不足地域で働いてもらう、あるいは外来医師多数区域では新規開業の際に都道府県より必要な医療機能を求めるといった施策が進められてきたが、ニッセイ基礎研究所上席研究員・三原岳氏は「そこそこ成果は上がってきている」という。今後、規制的手法が強化される方向だが、医師の偏在は解消されるのだろうか?

三原氏は「医療法で地域医療計画を作らせ、例えば外来医師過多区域の設定と手続きを定めても実効性は健康保険法、という二重構造は今も変わらない」という。ただ、実際には摩擦等が生じる可能性もあることから、一筋縄ではいかないと見ている。持続可能な医療提供体制構築を念頭に、医療法改正の行方を踏まえつつ、医師偏在是正対策の経緯と今後の方向性について、ご解説いただく。乞うご期待。

日時

2025年6月19日(木)15:00~17:00

会場

錦三ビル3階 大会議室(ハイブリッド方式;東京都千代田区神田錦町3-18-3)
https://maps.app.goo.gl/rNRUMpUGmENtAELV9

演題

いよいよ始まる医師偏在対策の重要ポイント
~新規開業への規制的手法、新地域医療構想との関係性~

講師

三原 岳氏(株式会社ニッセイ基礎研究所 保険研究部上席研究員)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2025年6月16日(月)までに(ijouken2023@gmail.com)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】
https://forms.gle/W2TAM4WTgk1k1gGZ8

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より2025年6月15日にまでに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。6月中のご入金をお願い致します。

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
ijouken2023@gmail.com
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp



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