PHC診断薬事業部(PHC IVD)とJCRファーマはこのほど、電動式注入器「グロウジェクターL」が「第19回キッズデザイン賞」の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を初受賞した。今回の受賞は、2017年のグッドデザイン賞の受賞に引き続き、市場での導入実績が評価された結果となった。
17年1月に販売が開始された同製品は、JCRファーマが製造販売する、遺伝子組み換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト皮下注6mgおよび同12mg」専用の電動式注入器。
成長ホルモン治療が必要な小児患者が自宅で毎日自己注射を行うために開発され、患者や介助者が抱える「自己注射」に対する精神的なストレスを少しでも軽減することを目指し、治療の継続をサポートするための工夫が施されている。
液晶画面のアニメーションによる操作ガイダンスや、注射時に流れるメロディ、注射後にキャラクターが増えるお楽しみ機能など、小児患者の治療へのモチベーションを高めるデザインが特長となっている。また、注入器が注射針の刺針・薬剤注入・抜針までを自動で行う機能によるシンプルな操作性や、注射針が見えない構造により、患者の恐怖心や家族の不安を軽減すると共に、患者自身の自立を支援している。
キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮した全ての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度。「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に創設された。
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