オムロンヘルスケアは16日、今月18日の「世界メノポーズデー」に向けて実施した「更年期における身体的な健康に対する意識調査」結果を発表した。その結果、更年期症状を感じている女性のうち、8割の女性が「何もしていない」かった。対処行動をとったきっかけは、身近な人からの働きかけが重要なことが分かった。また男性も、35%が動悸や息切れ、目まいなどの自覚症状を感じ、対処行動をとらない人は約8割に上っていた。
調査は、配偶者がある40~69歳の男女500人(女性250人、男性250人)を対象に8月7~12日の間、オンラインアンケート方式で実施した。
その結果、動悸や息切れ、立ちくらみやめまい、胸が痛いといった更年期症状を一つ以上感じている女性のうち、80.2%の女性が「何もしていない」とし、その理由として最も多かったのは「病院に行くのが面倒だから(38.1%)」、次に「何をすればよいか分からない(19.0%)」「他人に指摘されるのが嫌だから(14.3%)」が挙がっていた。
対処行動をとった女性の上位回答は、「すぐにではないが、後日医療機関を受診した」が15.3%で、次に「すぐに医療機関を受診した(7.6%)」「WebやSNSで情報を探した(7.6%)」と続いていた。
自覚症状を感じたとき、「誰から勧められたら対処行動をとろうと思うか」を聞くと、女性で最も多かったのは「配偶者やパートナー(41.0%)」、次いで「医療者(医師・看護師など)(40.0%)」「子ども・親などの家族(32.4%)」「友人・知人(7.6%)」「職場の人・同僚(4.8%)」となっていた。
一方、男性でも同様の項目が上位に並んだが、女性と比較して「配偶者やパートナー(52.9%)」が高く、「子供や親などの家族(19.1%)」「友人・知人(1.5%)」「職場の人・同僚(1.5%)」の影響力が低かった。「医療者(医師・看護師など)」は36.8%だった。また、「誰に言われても行動しようとは思わない」が、男女とも5人に1人いた。
このことから、家族や身近な人どうしでの健康状態に関するコミュニケーションが、医療従事者からの働きかけと同じくらい重要な役割を果たしていることが分かった。
男性のうち、動悸や息切れ、めまいなどの自覚症状を感じている人が「頻繁にある」「時々ある」の合計で3人に1人(34.8%)いた。
対処行動の有無を確認すると、女性と同様に約8割(78.2%)が何もしていなかった。実施した対処行動は「すぐではないが、後日医療機関を受診した」が12.6%と最も多く、男女における大きな差異はなかった。
その理由でもっとも多かったのは「何をすればよいか分からない(42.9%)」で、女性との差異が23.9ポイントあった。また、三番目に高い「病気だと認めたくないから(21.4%)」では女性の4.8%と比較して16.6ポイントの差異があり、二つの回答で男女間の意識の違いが浮き彫りとなった。
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