住田光学ガラスの「ブレンドファイバー照明」が今年のメディカルクリエーションふくしま(MCF)大賞に選ばれ、29日に郡山市で開かれていた同展示会で表彰された。新しいイメージファイバーを用いた1mm以下のオリジナルな極細内視鏡である点が高く評価された。

表彰された4社の関係者
この賞は、医療機器分野への参入や新しい技術・製品の開発などを目指している企業の取り組みを紹介すると同時に、来場者などとの交流促進を狙いとして、2012年にスタートしたもの。14回目を数える今年は20社のエントリーがあり、一次・二次審査で絞られた中から、最終審査で住田光学ガラスが大賞に決まった。
同社は16年間にわたり、極細内視鏡一つで医療機器の開発・製造に携わってきたという。コア技術となっているのは、直径0.35mmで1万画素の高画質を実現したイメージファイバー。それを利用した極細内視鏡をMCFで初めて展示したところ、医療関係者などから剰りの細さに驚く声が聞かれ、本格的な開発に踏み切ったものだ。
最終審査委員長を務めた菊地眞氏(医療機器センター理事長)は、「住田光学ガラスはファイバー関係では、世界に会社名を知らない人がいないくらいの企業。その医療用ファイバーの原点が、MCFにあると聞いて嬉しく思った。今後、多くの企業がMCF大賞に挑戦し、会社に新たな歴史を刻む時代が来ることを楽しみにしている」と述べた。
また、最終審査の結果、ダイヤ精機製作所による革新的な時針器の開発と、ニッセイによる自由度の高い動きが可能な金属製球状歯車に優秀賞が、ケイ・エス・エムのパノラマイトラ(僧帽弁リトラクタ)に特別賞がそれぞれ授与された。
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