【新製品】新在庫管理システムを提供‐クラウド化し監査機能追加 バイタルネット

2025年11月10日 (月)

 医薬品卸のバイタルネットは、新たな薬品在庫管理システム「POWERS Neo」をリリースした。同システムは、同社が開発・展開している従来の「POWERS」の在庫管理機能を一新し、さらに納品管理、調剤のピッキングにおける監査機能を追加。これにより、正確さが求められる調剤薬局業務をDXで効率化する。

 調剤薬局の運営において在庫管理の重要性が指摘される中、常盤伝導機(いわき市)は薬局の現場から在庫管理に関する様々な要望を聞き取り、より実務に即した仕組みを求めたシステム「NINTHORDER(ナインスオーダー)」を開発した。

 その設計思想は、バイタルネットで展開しているPOWERSと共通部分が多く、現場の実体験に基づいた改善が盛り込まれていることから、今回バイタルネットは常盤伝導機と協力し、この仕組みをPOWERSの進化版「POWERS Neo」として、薬局のDX推進と地域連携の強化を目指して展開することにした。

 POWERS Neoは、現場密着型のクラウドシステムとして、在庫管理に関連する業務の効率化、安全性向上を実現。非薬剤師でも扱える在庫管理システム+監査アプリのシステムになっている点が最大の特徴である。

 従来のPOWERSは、薬局の店舗内に設置したサーバーや機器で運用するオンプレミス型であり、1台のPCでしか利用できなかった。一方、POWERS Neoはクラウド対応となり、複数端末でも利用可能。インターネットがつながる環境であれば、どこからでもアクセス可能になった。リアルタイムでグループ内の在庫数の共有・確認が可能となる。

 また、調剤監査アプリは、アンドロイドやiOSで利用可能。アプリでのバーコード照合によるピッキングサポート機能(取り間違い防止・棚番ソート)では、エラーがあれば音と振動で通知される仕組みとなっており、ヒューマンエラーを削減する。

 ピッキングサポート機能に関しては、今回新たに搭載した。医薬品卸からの納品時のチェック機能や小分け購入時の納品チェック、バーコードで棚卸ができる棚卸機能も搭載しており、現場での作業は大幅に削減される。

 自社グループ薬局間だけでなく、POWERS Neoのユーザー同士であればグループ外の薬局とも在庫情報を共有でき、システム内チャットで小分け取引や受け渡し方法の相談も可能。不動在庫の解消や出荷調整中の医薬品の調達を効率的に行える。

 従来のPOWERSは、入庫データを前提とした管理が中心だったが、現物と照合できる納品確認機能やスマホアプリでの棚卸・発注業務を合わせることで、リアルデータによる管理が可能になる。



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