乳癌の腫瘍マーカーキットと細胞解析システムを発売 ロシュ・ダイアグノスティックス

2009年06月01日 (月)
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 ロシュ・ダイアグノスティックスは、乳癌組織検査用腫瘍マーカーキット「ベンタナI‐VIEWパスウェーHER2(4B5)」(写真)「同コンファームER(SP1)」、リアルタイム細胞解析システム「エクセリジェンスシステムRTCA・DPインスツルメント」を新発売した。

 ベンタナI‐VIEWパスウェーHER2(4B5)とコンファームER(SP1)は、ウサギモノクローナル抗体を用いた組織検査用腫瘍マーカーキットで、乳癌患者の術後の治療方針の決定に有用。パスウェーHER2(4B5)は、HER2蛋白の過剰発現を検出することで、分子標的薬「ハーセプチン」の治療対象者を選別し、コンファームER(SP1)は、エストロジェンレセプターを検出することにより、ホルモン療法の治療効果を予測する。

 既に同社は2008年11月に、プロゲステロンレセプターを検出し、ホルモン療法の治療効果を予測する「ベンタナI‐VIEWコンファームPGR(1E2)」を発売している。新たに2製品を加えることで、製品ラインナップを拡充した。

 税抜き希望販売価格は、「パスウェーHER2(4B5)」が50テスト9万8000円、「コンファームER(SP1)」が50テスト4万8000円、250テスト21万6000円。

 一方、エクセリジェンスシステムRTCA・DPインスツルメントは、08年9月に発売された「エクセリジェンスシステム」の最新モデル。

 従来の細胞増殖や細胞形態変化などの解析に加え、細胞の湿潤や移動の解析を可能とするCIMプレートに対応することで、癌細胞の転移の状況をリアルタイムにモニタリングできる。

 エクセリジェンスシステムに関しては、和光純薬と販売提携しており、昨年9月の発売に続き、今回も両社で共同販売を行う。

 税抜き価格は495万円。専用プレートの「CIM‐プレート16」は、10月に発売予定。



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