オムロンヘルスケアは15日、福井県大野市の松屋アールアンドディの完全子会社化を目的とし、同社の株券等を金融商品取引法)に基づく公開買付け(TOB)により取得することを決議したと発表した。TOBは来年6月下旬をメドに20営業日とする予定。
松屋R&Dは、縫製自動機の開発・製造・販売や自社設計の縫製自動機を用いた各種縫製品の製造・販売の事業を行っている。同社は、自社開発した高性能な縫製自動機を用いた生産ラインを活用して、高品質な縫製品を安定して供給できることを強みとしており、オムロンHCの血圧計で使用する腕帯を製造している。
オムロンHCは、松屋R&Dを完全子会社とすることで、競争が激化するグローバルの血圧計市場において、血圧計の精度や品質に大きく関わる血圧計腕帯の高品質化と競争力強化、および新商品の迅速な開発を推進するために経営資源を共有し、案件を共同で進めることで、さらなるシナジー効果が発揮できると判断した。
今後、両社が中長期的に競争力・収益力を高めるための各取り組みを柔軟かつ機動的に推進するためには、完全子会社とした上で、企業成長に向けた施策を進めることが最適であるとし、今回のTOBとなった。
買い付け代金の総額は約205億円。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499




















