東レは、バイオ医薬品の精製工程に適用可能な高効率分離膜モジュールの販売を今月から開始した。他社市販従来品(従来品)と比較してろ過性能を4倍以上高めたことで、モジュール容積を約5分の1に小型化したとしている。バイオ医薬品製造用の部素材は海外メーカー製が多く、医療安全保障の点から国産化が待ち望まれていた。
遺伝子治療薬の製造では、培養細胞の破砕で生じる不純物で精製膜が目詰まりし、急激な圧力上昇や精製度不足による後工程のトラブル、生産設備稼働率の低下を招くことが課題とされてきた。
同社が今回発売した同モジュールは、目詰まりしにくく圧力上昇を抑え、ろ過液量を増大できる設計で、従来品比で4倍以上のろ過液量を実現し、大幅な小型化も両立させた。バイオ医薬品製造の高効率化を通じてバイオ医薬品の低コスト化に寄与すると期待される。
同社は「今後、遺伝子治療薬などのGMP(適正製造規範)を満たした製造工程にも適用可能な分離膜モジュールとして、2026年度中の本格販売を予定している」とコメント。
28日から30日まで東京ビックサイトで開かれる「nano tech 2026」で同製品を展示する予定だ。















