【明治乳業が製造、協和発酵が販売】
明治乳業が製造し、協和発酵が販売するMRI用消化管造影剤「ボースデル内用液10」(一般名:塩化マンガン四水和物)が9月25日から発売された。ボースデルは「磁気共鳴胆道膵管撮影における消化管陰性造影」の効能効果を有する国内初の造影剤となるという。従来の診断と比べ、胆道・膵管の画像が明確に表示できるため、診断能力の向上が期待できる。
同剤は、磁気共鳴コンピュータ断層撮影(MRI)による胆道、膵管の撮影を目的とした経口消化管造影剤。液剤のため溶解する必要がないことも特徴。
磁気共鳴胆道膵管撮影(MRCP)は、体内の水分の存在状態の違いを捉えて臓器を画像化するMRI検査の一つで、水分のあるところが白く造影される。胆道、膵管の全体像把握、病変の有無の診断、術後の経過観察などで実施される。
薬価は250mL、1311・40円。協和は売り上げ目標として初年度4000万円、3年後のピーク時には2億1000万円を見込む。