均一な薄さで“使用感のなさ”実現
オカモトは、薄さ・素材・使用感にこだわった、ポリウレタン製で0・02mmのコンドームを新開発し、8月24日から全国の薬局・薬店、ドラッグストア等で新発売する。製品名は「オカモトコンドームズ0・02Ex(ゼロツーエクセレント)」で、これまでにない使用感と共に、プラスチック製の斬新なパッケージも、小売店頭で注目を集めそうだ。今年、ロングセラーブランド「スキンレススキン」が発売40年を迎えた同社では、この新製品を「ポリウレタン製で世界最高水準の画期的なコンドーム」と位置づけ、初年度販売目標の15億円(6万グロス)と設定。広告宣伝も含めた積極的な販促プロモーションを展開していく計画。
コンドームに対する「より使用感のない製品を」という消費者からの強い要望に応えるため、オカモトではポリウレタンを素材として“均一な薄さ”と“やわらかさ”を追求した製品開発を行ってきた。また、コンドームの厚さは国際標準規格ISO4074で、三点測定法(先端部、中心部、根元部)が規定されているが、ポリウレタン製コンドームや国内のラテックス製コンドームでも、未だに規格として規定されていない中で、同社ではISOの三点測定法をいち早く取り入れ,薄さの追求を行ってきた。
コンドームの生産は、浸漬(ディッピング)成形で行われるため、一般的には重力によって先端部が厚くなる傾向にある。そこでオカモトでは、配合や生産技術の改良により、コンドーム全体を先端(トップ)から根元(ボトム)まで均一な0・02mmの厚さを実現した(同社測定による)。さらに、ポリウレタン製コンドーム特有の硬さについても、十分な伸びを示し、やわらかくしなやかで、より使用感のない製品が誕生した。ゴム臭がしない非天然ゴム製なので、ラテックスアレルギーの人も、気にならない。
パッケージのコンセプトは、エクセレント・ハンディ・カジュアル・コンパクトの四つで、これらをイメージして開発した。PP(ポリプロピレン)素材を使用し、下部が内側に織りたため、平たくなる構造となっている。
ポケットやバッグに収納しやすく、携帯にも便利で、視覚的にも購入時に違和感の少ない、高級感かつ落ち着いたスタイリッシュなデザインを採用した。税込み希望小売価格は、6個入り1050円、12個入り2100円。
「ゼロツーエクセレント」の新発売に伴い、販促体制の強化も図る。これまで東京・大阪を中心に、セールスレディ10人が全国の店頭をフォローしているが、8月からは50人体制とし、主要ドラッグストアなど全国1万2000店舗を定期巡回していく予定。さらに、売り場で同品の特徴が一目で分かるよう、三角吊り下げ台紙やスイングPOPなど、販促ツールの充実も図る。宣伝面では、若者に人気の雑誌や交通広告、ウェブ広告など様々な告知でアピールしていく計画だ。