日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)は28日、厚生労働省の「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」に示された課題に対し、2008年度末における会員各社の達成状況を公表した。特に安定供給の項目で、卸に在庫がない場合の緊急配送については83・0%が即日配送され、目標の75%を達成した。
調査は、08年4月1日~09年3月31日までのアクションプログラムの目標達成状況について、GE薬協会員44社を対象にアンケートを実施したもの。その結果、安定供給の面では、卸に在庫がない場合の即日配送の目標達成率75%に対し、昨年度は54・7%と未達成だったが、08年度は緊急配送が必要な件数のうち83・0%で即日配送を達成。目標をクリアした。
品切れ品目ゼロへの取り組みは、09年度末が目標となっているが、昨年度は9社37件が「品切れ品目あり」だったのに対し、08年度は14社34件と、品切れ品目のある会員社が増加したものの、件数は34件と減少。来年度の品切れ品目ゼロに向け、わずかに前進した格好だ。
11年度までに必要な全規格揃えについては、646規格で「全規格取り揃え計画書」が提出され、承認申請済み製品が90規格から219規格、承認済み製品が24規格から79規格、薬価収載済み製品も2規格から34規格と前進が見られた。
また、品質確保の取り組みとして、長期保存試験、無包装状態安定性試験の結果について、情報提供できる体制を確保。情報提供面では、医療関係者からの資料請求に対し、新たにインタビューフォーム、配合変化の2項目について迅速に情報提供できる体制が整備された。