TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【オリンパス/科研製薬】「bFGF」の欧米開発で提携‐創傷治癒分野で製品化めざす

2009年11月17日 (火)

 オリンパスと科研製薬は、線維芽細胞成長因子「bFGF」について、創傷治癒分野の欧米での開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結した。

 オリンパスは、生体材料を中心とした再生医療事業を展開し、これまで東京女子医科大学との共同研究のほか、子会社「オリンパステルモバイオマテリアル」で人工骨補填材の販売を手がけてきた。一方、科研製薬は、遺伝子組み換え技術で製造したbFGFを用いて、再生医療医薬品の研究開発を進めてきた。

 今回、オリンパスは、科研製薬が持つbFGFのデータや技術を活用し、製品化を目指すことで、創傷治癒分野のラインナップ拡充を図る。既に科研製薬は、2007年に歯科領域でサンスターにbFGFの権利を導出しているが、創傷治癒分野での導出はそれに次ぐ契約となった。

 bFGFは、生体内に存在し、細胞の増殖や分化の調節を行っている蛋白質の一種で、皮膚、血管、骨、軟骨などの組織の形成に強く関与している細胞成長因子。既に国内では、科研製薬が01年に世界初のヒトbFGF製剤「フィブラストスプレー」を発売している。現在、創傷治癒分野以外の領域でも開発が進行中で、歯周病の適応で第III相試験段階、骨折の適応で第II相試験を終了した段階にある。

関連リンク


‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術