[メディカル版]全自動の迅速遺伝子検査装置 東洋紡

2010年4月16日 (金)

 東洋紡は、遺伝子の抽出から増幅、検出までの操作を、全て自動で迅速にできる遺伝子解析装置および専用試薬を発売している。

 遺伝子検査とは、血液や組織などの生体試料に含まれる遺伝子を抽出し、得られた遺伝子を酵素反応で増幅することによって、病原因子を特定する検査である。

 遺伝子検査は、ごく少量の生体試料から病原因子を特定することが可能で、感染症検査分野においては非常に有用な方法と期待されてきた。だが、検査にかかる操作が煩雑な上、結果を得るまでに長時間を要するため、その有用性にもかかわらず、広くは普及していないのが現状だ。

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「GENECUBE」と、ピロリ菌の遺伝子検出試薬「ジーンキューブテストピロリ23SrRNA」

 そこで、東洋紡は、遺伝子研究用試薬の開発で培った独自技術を診断分野に応用し、簡便性と迅速性を兼ね備えた全自動遺伝子解析装置「GENECUBE」を開発した。

 同装置の特長としては、[1]検査対象となる生体試料(血液でも組織でも可能)、試薬および消耗品を、装置の指示に従ってセットするだけで自動的に遺伝子検査が実施できる[2]血液以外の生体試料でも、全て自動で遺伝子の増幅から検出まで行える[3]専用の抽出試薬と増幅試薬によって、従来数時間かかっていた検査を30~40分に短縮し、遺伝子検査の結果を当日の診療に反映できる――などがある。

 本体希望小売価格は1600万円(税抜き)

 専用試薬は、第1弾としてピロリ菌の遺伝子検出試薬「ジーンキューブテストピロリ23SrRNA」が発売された。

 ピロリ菌は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の起因菌として知られており、治療方法として、クラリスロマイシンなどの抗生物質を用いたピロリ菌の除菌療法が行われている。

 だが近年、抗生物質耐性のあるピロリ菌が出現してきており、除菌治療が困難な例が増えてきている。

 ピロリ菌の抗生物質耐性は、遺伝子変異によることが知られている。専用試薬を用い、ピロリ菌の遺伝子検査を行うことで、抗生物質耐性の有無を除菌前に、迅速(約40分)に判別することが可能になった。

 ピロリ菌の遺伝子検出試薬は、テスト数96テスト/キットで価格は1キット15万円。




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