OD錠試験装置発売‐崩壊時間を客観測定 ニプロ

2010年06月18日 (金)
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「トリコープテスタ」

 ニプロは、口腔内崩壊(OD)錠の崩壊時間を客観的に測定する装置「トリコープテスタ」を、岐阜薬科大学、岡田精工と共同で開発した。今月下旬から各製薬会社や試験受託会社などへの販売を開始する。

 この装置は、2枚の金網で挟んだOD錠の上から人工唾液を滴下し、OD錠が崩壊して2枚の金網が接するまでの時間を測定するもの。

 高い再現性で、崩壊時間を客観的に測定でき、ヒトによる官能試験と高い相関性を示すという。

 OD錠は、既存錠剤のライフサイクルマネジメントの一環として、各製薬会社において製剤化研究が活発に行われているが、崩壊時間を測定する標準的な試験方法が設定されていないことが、課題となっていた。

 ニプロは、OD錠の開発、製造の受託を手がけており、既に受託の実績がある。こうした受託事業の一環としてもこの装置を活用する予定だ。 参考価格は1台約290万円。初年度は20台の販売を見込んでいる。



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