エスエス製薬は、かぜ薬「エスタック」ブランドに、葛根湯・小青竜湯などの代表的な処方と、麻黄湯・響声破笛丸料・駆風解毒湯・小柴胡湯など、特徴的な処方を揃えた「エスタック漢方シリーズ」(全6品)を新たに加え、1日から新発売した。いずれも第2類医薬品で、1日最大量の生薬を配合した“満量処方”が特徴。エスタックには、これまでも生薬エキスを配合した製品はあったが、「漢方」を全面的に打ち出したシリーズ品は初めて。近年、OTC医薬品の中でも漢方処方製品が伸長傾向にあり、新シリーズではパッケージに症状や疾患を大きく表記し、症状から選択しやすくしたことで、漢方になじみのない人の需要を取り込み、「エスタック」ブランド全体の活性化につなげる。
同社によれば、漢方薬への関心が高まりを見せる中で、かぜなどの症状に効く漢方処方についても伸長傾向にあり、2009年のかぜ関連漢方処方の製品売上は、前年比11・6%増(店頭ベース)だった。特に昨年のかぜシーズンでは、麻黄湯などで需要の急伸が見られたという。
そこで、漢方薬に対するイメージを、服用経験の有無で独自に調査したところ、経験者では「症状に合った治療ができる」「眠くならない」といった漢方薬のメリットを実感していたが、未経験者では「本当に効くか分からない」「何を服用すればいいか分からない」といった意見が多くを占めた。こうした漢方薬服用未経験者のニーズに応えるべく、新たな漢方かぜ薬シリーズを投入した。
「エスタック漢方シリーズ」は、かぜの初期や鼻かぜ・頭痛、肩こりに効く「葛根湯エキス顆粒」、かぜ・花粉症、アレルギー性鼻炎や鼻水に効く「小青竜湯エキス顆粒」、かぜの後期症状、食欲不振、はきけ・胃痛に効く「小柴胡湯エキス顆粒」、のどの不快感・しわがれ声に効く「響声破笛丸料エキス顆粒」、のどの腫れ・痛み、扁桃炎に効く「駆風解毒湯エキス顆粒」、寒気や発熱、節々の痛みのあるかぜに効く「麻黄湯エキス顆粒KM(分包)」の全6品。
全ての製品が、一般用漢方製剤の承認基準に定められている生薬の1日最大量を配合した満量処方で、服用しやすいスティック包装の顆粒となっている。
パッケージには、適する症状や疾患を大きく表記したほか、「体力が充実している人」「体力中等度の人」「虚弱の人」などといった目安も加え、選びやすくしている。
税込み希望小売価格は、各9包入り1680円。