富士通九州システムズは、ヒトの薬物代謝酵素に特化したデータベース「ADMEデータベースバージョン20」の発売を開始した。
ADMEデータベースは、クロアチアのレンディック博士が文献から収集した、ヒトの薬物動態関連蛋白質・薬物の情報を中心としたデータベース。
非臨床の薬物代謝を中心にデータが収載されており、Webブラウザーからキーワードや化学構造を入力するだけで、効率的に検索できる。検索方法には、キーワード入力と複雑な条件を入力する方法があり、薬物とその代謝物に対して、部分構造や類似構造を検索することもできる。
今回のバージョンアップでは、293件の文献から約1400件の非臨床薬物代謝データが追加され、全データ件数は8万件を突破した。また、以前から要望のあった臨床薬物相互作用データの提供も開始した。
相互作用データには、ヒト臨床試験において薬物を単独投与した場合と複数の薬物を併用した場合の、薬物血中濃度や上昇率などを収載している。問い合わせは、同社(TEL092・852・3131)まで。