◆先月、福岡市で開かれた第33回日本高血圧学会で、高血圧の治療・予防に最も重要な減塩を、医師自ら率先することを目的とした「減塩・ヘルシー弁当」が配布された。このお弁当は、福岡女子大学の早渕仁美教授と学生が1年かけて作り上げたもので、減塩と味に工夫がなされていた
◆その一例を紹介すると、「和風松花堂弁当」は、味飯に、梅干、塩鮭、煮物や田楽、練り製品など、見た目は普通の和風弁当だが、食塩相当量は約2g。大根の田楽やピリ辛鮭など濃い味のおかずに対して、味飯や煮物は薄味にするなど味の対比と、バラエティに富んだ食材や調理法でメリハリをつけている
◆早渕氏らが作った弁当はいずれも、「減塩はまずいもの」というこれまでの常識を覆すできのよさで、評判も上々だった。しかもリーズナブルな食材を使用しており、全てが家庭でも調理できるものばかりだ
◆高血圧の予防には食塩摂取量を1日6g未満にする必要があるが、11g程度摂取しているのが実情。今後、高血圧学会が主体となり、この「減塩・ヘルシー弁当」が一般家庭にまで浸透する施策が展開されることを期待したい。
「減塩・ヘルシー弁当」
2010年11月08日 (月)
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