TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【3価インフルワクチン】重大な懸念認められず

2010年12月10日 (金)

 厚生労働省の専門家委員会は、10月から接種を開始したインフルエンザワクチンの安全性について、11月末までの状況に「重大な懸念は認められない」との評価をまとめた。

 今シーズンのインフルワクチンは、季節性のA香港型(A/H3N2)とB型、新型(A/H1N1)の3価ワクチン。4500万回分が医療機関に納入され、接種との因果関係にかかわらず、医療機関が報告した副反応は434人で、頻度は10万回に1回だった。

 昨シーズンの1万回に1回を大きく下回るが、通常、12月から1月にかけて接種が本格化するため、今回は信頼性の高い分析が難しく、納入したワクチンを全て消費したと仮定した、「推定接種可能人数」を母数とした粗い推計。

 入院相当以上の重篤例は、医療機関から64人、製造販売業者から33人の報告があった(重複の可能性あり)

 死亡例は12例で、ワクチン接種との明確な因果関係は確認されなかった。

 このほかの副反応では、因果関係の可能性が否定できないギラン・バレー症候群が1例あったものの、例年に比べて頻度の顕著な増加は見られなかった。アナフィラキシーは11例で、因果関係の可能性があると判断したが、頻度が低く、ワクチンに安全性上の問題はないと結論づけた。

関連リンク


‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術