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◆ある懇談の場で、新薬メーカーの営業部門長の話を聞く機会があった。上市を控えた医療用医薬品の販売戦略が話題になると思いきや、話の大部分はジェネリック（ＧＥ）薬やＯＴＣ薬について。特に、ＯＴＣ薬に強い関心を持っていることが意外だった
◆「わが社の医療用医薬品リストを眺めてみると、スイッチＯＴＣ薬に適したものがいくつもある」と営業部門長。新薬として発売後、長期収載品やＧＥ薬に移行し、さらにはスイッチＯＴＣ薬へと展開するライフサイクルマネジメント（ＬＣＭ）戦略の一端を説明した
◆以前は、新薬メーカーのＬＣＭ戦略は、剤形変更や配合剤など、ＧＥ薬対策の意味で語られることが多かった。新薬が出にくくなった近年は、より幅広い視野で製品寿命を延ばす戦略が重要視されている
◆その一つがＯＴＣ薬へのスイッチ。ちょうどロキソニンのスイッチＯＴＣ薬が新発売されたところで、製薬業界に限らず国や薬局薬剤師からの期待も大きい。とはいえ全体的に市場は低調。引き続き、大型のスイッチＯＴＣ薬が認可されるのか見通しもはっきりせず、関係者はやきもきしている。