塩酸アモロルフィンで初の液剤タイプ水虫薬 大正製薬、杏林製薬

2006年02月27日 (月)
大正製薬の「ダマリンエース液」と杏林製薬の「トークール液」
大正製薬の「ダマリンエース液」と杏林製薬の「トークール液」
大正製薬の「ダマリンエース液」と杏林製薬の「トークール液」

 大正製薬と杏林製薬は3月1日から、優れた抗菌力を持つ塩酸アモロルフィンを有効成分とした1日1回型の液剤水虫薬を、大正は「ダマリンエース液」、杏林は「トークール液」の商品名でそれぞれ新発売する。塩酸アモロルフィン配合のOTC水虫薬は、これまでクリーム剤はあったが、液剤は今回が初めて。

 塩酸アモロルフィンは杏林製薬が1994年に医療用医薬品として「ペキロンクリーム」の製品名で上市した、唯一のモルホリン系抗真菌剤。白癬菌の細胞膜合成を2段階でブロックすることで治療効果を発揮する。03年にクリーム剤としてのスイッチOTC水虫薬が「ダマリンエース」(大正)、「トークール」(杏林)の製品名で発売された。

 同成分は浸透性が高いことから液剤での製品化は難しいとされてきたが、大正製薬が持つ独自技術を応用することにより、浸透性をコントロールし、角質内濃度を有効範囲内に保つことに成功した。皮膚用アモロルフィン製剤としては初めての液剤であり、既に同技術は国際特許出願済みで、アメリカ、オーストラリア、中国では特許登録されている。

 両品とも1日1回、適量を患部に塗布する。足指の間にも塗りやすいヘッド部分の容器で、手を汚さずに手軽に使える。税込み希望小売価格はいずれも15mL入り2205円。初年度目標(発売1年後の出荷ベース)は、大正が15億円、杏林がトークールシリーズとして2億円。



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