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【第一三共】米プレキシコンを買収‐660億円で抗癌剤強化

2011年3月2日 (水)

中山社長

中山社長

 第一三共は1日、米バイオベンチャーのプレキシコンを8億0500万ドル(約660億円)で買収すると発表した。2011年中に欧米で承認申請予定の悪性黒色腫治療薬「PLX4032」を獲得するのが狙い。蛋白質の共結晶構造解析を行う独自の創薬技術も手に入れ、重点領域の癌領域パイプラインをさらに強化する。同日、都内で開いた記者会見で、中山讓治社長は「今回の買収で癌領域の形は整った」との認識を示した。

 今回の買収により、第一三共は、プレキシコンがスイス・ロシュと共同で第III相試験中の「PLX4032」をはじめ、第I相試験中の転移性乳癌治療薬「PLX3397」などの低分子化合物を獲得する。「PLX4032」上市時には、プレキシコンに対し、最大1億3000万ドルの追加マイルストーンを支払う。

 買収の大きな動機となった「PLX4032」は、プレキシコンが創製し、ロシュと共同開発を進めてきたBRAF阻害薬。治療満足度が低い悪性黒色腫の一次治療薬として、高い効果が期待されている。11年中には欧米で承認申請を行う計画で、承認取得後は、第一三共の米子会社とロシュグループの米ジェネンテックが、共同販促を行う予定になっている。「PLX4032」に関しては、ロシュがBRAF遺伝子変異を調べるコンパニオン診断薬の同時開発も進めており、第一三共はプレキシコンの買収によって、個別化医療のノウハウも蓄積していきたい考えだ。

 また今回、標的蛋白質の共結晶構造解析を行い、効率的にリード化合物を見出す、プレキシコン独自の創薬技術「スキャフォールド・ベースド・ドラッグ・ディスカバリー」も取得し、癌領域の探索研究強化につなげる。

 第一三共は、08年に独U3ファーマを買収し、抗体医薬2品目を獲得したのに続き、米アーキュールと提携契約を締結。低分子抗癌剤「ARQ197」の権利を取得すると共に、独自のキナーゼ阻害薬探索技術を用いた共同研究を開始するなど、これまで手薄だった癌領域のパイプライン強化を急いできた。

 昨年発表した第二期中期経営計画でも、癌領域を研究開発の重点領域と位置づけ、15年までに世界クラスのパイプライン確保を目標に掲げていたが、目標を達成するにはパイプラインが十分ではないとして、新たな導入先を探していた。

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