東京都医薬品登録販売者協会は22日に開いた総会で、2011年度事業計画・予算の両案を承認すると共に、任期満了に伴う役員改選で、新会長に渡邉捷英氏を選出した。また、副会長には池田ヨシ子(再任)、小川征洋(新)の両氏、専務理事には横田匠氏(再任)が就任する。4期8年間会長を務めた櫻本貴雄氏は、相談役もしくは顧問に就任する予定。
新年度事業計画では、「登録販売者の倫理および職能の水準を高め、薬業の進歩改善を図ると共に、消費者に対する薬事知識の普及啓発を通じて、公衆衛生の向上に寄与する」ことを目的に、9月の全国統一薬事講習会、東京都の委託事業である12月の薬種商販売業者(店舗販売業者)講習会、年3回の登録販売者生涯学習研修会など、研修事業の強化をさらに進める。
このほか、10月の薬と健康の週間行事、一般用医薬品の普及および麻薬・覚せい剤禍撲滅キャンペーン、在京薬業団体との共催によるセルフメディケーション普及啓発イベントなど、薬事知識の普及啓発活動を引き続き推進していくほか、登録販売者受験準備講習会・模擬試験の実施などを計画する。
就任あいさつで渡邉新会長は、会員減少対策と組織強化(会員の加入促進、支部の育成等)の重要性を指摘し、「薬局に従事する登録販売者、あるいは奥さんや子息で登録販売者となっているケースも多い。(薬種商協会として)長年培ってきた研修会のノウハウを生かし、こうした人たちに無料の体験入会のような形で広く勉強会を呼びかけ、理解してもらうのも一つかと思う。薬剤師会にも協力をお願いするなど、様々な方策を考えていく。新たに会員勧誘を担当する理事も設けていきたい」などと、抱負を述べた。